アビテックスフリータイプ施工事例 広い和室を高遮音ピアノ室に(7.2畳 / Dr-40 / 戸建て)

遮音性能Dr-40(防音室単体)
天井高2,191mm(標準壁高)
開口部ドア×2、掃出サッシ
建物条件戸建(鉄骨造)和室10帖
広さ7.2畳
音響ハイグレード音場(天井吸音+調音パネルACP-2)
基本色MIX(ダーク・ライト・ホワイト)
用途グランドピアノ

立派な床の間を備えた応接用途の和室ですが、時代の変化により親戚一同が集まる機会も少なくなったとの事で、思い切ってピアノ室の設置に踏み切られました。
とは言え元の造作物を全て解体するには忍びない…という事で、畳以外は一切解体を行わず、現状の和室にスッポリはまる形状としました。
押入れにアクセスできるドアを備えているので、収納問題も解決し、縁側への経路は採光を兼ねた大型のサッシを使用しました。
Dr-40の高遮音タイプのため、音が内側でこもる現象を解消するために「調音パネル ACP-2」を設置し、ピアノの音色を損なわずに快適な演奏ができる空間を目指しました。

入口の防音ドア。防音ドア自体の遮音性能はDr-35ですが木製ドアでは業界最高水準。総合遮音性能ではDr-40が確保されています。上部の機器は換気扇です。
押入れにアクセスできる防音ドア。出入口の場合は80cm幅のものを使用する事が多いですが、押入れ用という事で90cm幅のものを採用しました。
縁側へアクセスする掃出サッシ。Dr-40のカタログ標準仕様では5mm厚のサッシを3重使用しますが、縁側があるため庭までの距離が取れる(遮音が稼げる)ため、利便性を優先して8mm厚のサッシを2重としています。
室内音響をピアノ用に最適化するために使用している「調音パネル ACP-2」。カタログ標準仕様の「調音パネル TCH」よりも幅広い音域の調音(吸音)が可能であるため、輸入ピアノなど音圧の大きい楽器の場合はこちらを選択します。
フローリングはヤマハ純正のライト色。
施工初日に床組みを行っているところ。畳を剥がしてから補強材を取り付け、その上に浮床(四角の板材)とグラスウール(黄色)を敷き詰め、上から床材を積層していきます。アビテックスフリータイプには建物に振動を伝えない工夫が随所にちりばめられています。

その他の施工事例は施工事例集にて紹介しております。