メーカーサイトより分かり易く解説! YAMAHA調音パネルのしくみと効果。【設置事例もご紹介】

調音パネルって何だろう??

YAMAHA AVITECSシリーズにも取付可能なオプション品として当社人気の「ヤマハ調音パネル」。
普段当社スタッフがご接客させて頂く内容を元に分かり易くまとめてみました。「ヤマハ調音パネル」を設置するとどのような効果が得られるのか?、気になっている方も多いかと思いますので、是非この記事をご覧頂いて「ヤマハ調音パネル」のご導入をご検討頂ければと思います。

楽器の周辺やスピーカーの背後、あるいは壁などに設置するだけで「響き」の量と周波数バランスを整え、より良い音を楽しむ環境をつくり上げます。

ヤマハ 調音パネル製品カタログ

あなたのお部屋、こんな現象ありませんか?

一般的な住宅は「快適に住む」事だけを目的に作られており「音楽を楽しむ」ような構造にはなっていません。
せっかくの素晴らしい楽器やオーディオシステムも、このような部屋で鳴らしてしまうと性能を発揮できないばかりか、耳が疲れたり、不快になったり、楽器練習にも悪影響が出たりします。

音が響き過ぎる

  • 家具を置いてみたり、カーテンを付けたり…それでも音がワンワン響いてしまう。
  • 会話の内容をよく聞き違えてしまう。

楽器の音がおかしい

  • 楽器店で試奏した時と楽器の音が違って聞こえる。
  • 特定の音程がやたらうるさい。
  • ピアノは左手の方が音が大きくて、右手は強く弾かないと聞こえてこない。

音が大きくなる

  • 小さな話し声なのに、やたらと大きく聞こえてしまう。
  • 携帯の呼出音や目覚ましアラームが部屋中に響いてビックリする。

音がモヤモヤする

  • 音楽を聞くとベースやバスドラムの低音ばかりが大きく聞こえる。
  • 映画やドラマを見ていたらセリフが聞き取りにくい。

得られる3つの効果でお部屋の音が変わる!!

調音パネルは「部屋の響きの量」「周波数バランス」を整え、楽器やオーディオ本来の音色・情報・ポテンシャルを余すことなく引き出します。
部屋の元々の響きによって起こる様々な問題を解消する事で、より良い音で音楽を楽しめる最適な環境を実現します。

1. 吸音の効果

一般的な吸音材である「グラスウール」や「ロックウール」は、主に高音成分だけを吸音します。
また、音楽室の壁などに使われる「有孔ボード」は、特定の周波数 (音域)を重点的に吸音する効果があります。
これらの部材には「ザックリ音を吸う」効果はありますが、音楽的には好ましいとは言えません。

調音パネルはパイプオルガンやマリンバに用いられている「共鳴管」 (特定の周波数=音の高さを共鳴させるしくみ)の構造を応用して、人にとって不愉快に感じやすい周波数を軽減する効果があり、非常にスッキリとした音空間を生み出します。
これは市販のCDが「マスタリング作業」によって不要な周波数がカットされ、音楽的に心地よい音が作り上げられる事に似ています。

調音パネルと一般吸音材の吸音率の違い

一般的な吸音材と比べ、調音パネルは低音域から中音域までを平均的に吸音する事がわかります。
高音域はカーテンや絨毯でも容易に吸音できるので、あえて高音域はあまり吸音しない設計となっています。

2. 拡散の効果

調音パネルの表面は「反射、散乱」の役割を果たしているため、ご家庭の壁をまるで音楽ホールの壁のように疑似的に変形させる「拡散効果」が得られます。
これにより特定の音程だけが反射を起こす「フラッターエコー (手を叩くとビーンと鳴る現象)」を軽減させる効果があります。

調音パネルなしの場合

グラフのトゲのような部分がフラッターエコーで、手を叩いた時に「パパパパ…」と鳴り続けているイメージです。

調音パネルありの場合

グラフのトゲのような部分がなくなり、時間と共にきれいに音が消えゆくのがわかります。

3. ブーミングの低減

どんな部屋にも特定の音程がぶつかり合って増幅したり打ち消し合ったりするポイントがあり (定在波と呼ばれます)、これはCDのベースの音や、映画の重低音がやたらと膨らんでしまうといった形で現われます。
調音パネルは一般的な吸音材では制御できない低音を調音する効果があります。(ACP2は80ヘルツ以上、TCHは125ヘルツ以上)

“2”の拡散効果も相まって、低音がモヤモヤする現象を低減する事ができます。

低音 (80ヘルツ)の余韻の違い

横軸の0の所で音を止めた時に、調音パネルがない場合は無駄に低音の余韻が残っています。

楽器やオーディオ機器本来の音を取り戻します。

アップライトピアノの背面に設置するだけで繊細な演奏表現を実現

アップライトピアノの背面に設置するだけで、響きを整え、楽器本来の音を取り戻し、演奏者の意図を反映する繊細な演奏表現が可能になります。速いテンポでも一音一音をしっかり聞き取ることが可能になり、和音が美しく響き、ピアニシモなども表現力が豊かになります。グランドピアノでは、ピアノの周りの壁面や下の床に設置することで同様の効果が実現できます。

スピーカーの背後に設置で、ソースに忠実で空間定位のよい再生音

スピーカーの背後に設置すれば、『ACP-2』のもつ平坦な吸音特性と散乱性能により、リスニングに必要な響きを残しつつ、強い一次反射音を抑制することができます。それにより、音源ソースに含まれる情報をそのままリスナーに届ける効果が生まれ、引き締まった中低音と、空間的な音像定位の良い再生音が得られるようになります。

【設置事例】調音パネル&音響改善工事

約11帖のピアノ専用に設けられたお部屋。天井もクロス仕上でたいへん綺麗なのですが、音響に関しては特に配慮されておらず、スピーカーを持ち込んで音響測定を行った結果、中低音域を中心に音圧の大きい空間となっていました。あまり大がかりな工事を行わずに周波数特性を整える事を目標に、壁全面に調音パネル ACP2-WHを合計11枚設置。

ピアノの音が直接はね返ってくる背面壁にはギリギリの間隔で3枚設置。

床には防振台がありましたが、初期反射音の特性向上のために2枚配置。
全体的な響き感を失わず、練習しやすい空間が完成しました。

スピーカーを持ち込んで音響測定を行った結果、響き過ぎによる様々な音響障害が発生していました。主な原因となる広い壁には調音パネル ACP2-WHを合計7枚設置。

お好みで反射具合を変えたりできるよう、調音パネル TCHを床置き配置。

天井はアビテックスフリータイプと同じ「音場天井」仕様に変更。
全体的な吸音率を上げながらも周波数特性の優れた音楽室仕様となりました。

現地試験の結果、アップライトピアノ周辺の壁と天井が音響障害の原因となっていたが、響き自体はたいへん心地良いため、アップライト周辺にのみ調音パネル TCHを5枚設置。音のバランスも良くなり、くっきりとした高級感のある音色に生まれ変わりました。

天井、壁には吸音材が貼られているため会話はしやすい部屋ですが、ピアノの音が響きにくく低音だけが妙に響いていた状態。
まず吸音壁には調音パネル ACP2-WHを4枚設置。

ピアノの近くに造作棚による凹み形状があり、この部分で音が乱反射を起していたため、調音パネル TCHを2枚、傾斜を付けて設置。

ピアノの下には吸音目的で絨毯 (ラグマット)が置かれていましたが、音がぼやける原因となっていたため、調音パネル ACP2-MNを床の色に合わせて2枚配置。これによりピアノ本来の音色がくっきりと聞こえるよう改善しました。

マンションのリビングに面した部屋のため、元々響きが多い構造。
音響測定を行い、響きのきれいな成分だけは残しながら、自分の音が聞こえやすくなるよう、調音パネル TCHを傾斜を付けて設置。
側面の壁には調音パネル ACP2-WHを3枚設置して、音楽的に不快な周波数成分を吸い取る工夫をしました。
専用のピアノ架台とも併せて、理想的な練習空間が完成しました。

旧アビテックスに付属している吸音材パネルだけでは響きが残ってしまい、ボーカル以外の響きがマイクに入ってしまうため、調音パネル ACP2-MNを2枚設置。
付属の吸音パネルはうまく天井に取り付けて、デッドながら周波数特性の優れた空間が完成。
業務レベルのCD制作も可能になったとの事です (ネコちゃんもご満悦?)。

【設置事例】アビテックス セフィーネシリーズへの設置例

当社では、お客様の用途に応じて、ユニット型アビテックス (セフィーネシリーズ)への調音パネル追加を推奨しています。
特に現行モデルセフィーネNSには追加をおすすめ致します。
既に設置しているアビテックスにも取付可能ですので、是非ご相談下さい。