ブログ『探偵!ナイトスクープ クシャミの音圧測定について思うこと』

12月1日に放送された「探偵!ナイトスクープ」皆さんはご覧になられましたか?

ナイトスクープは関西在住者ならば土曜日の吉本新喜劇と並んで、ほぼ100%の世帯が視聴していると言われる(?)長寿番組。

観ていない関西在住者は間寛平探偵による抜き打ち視聴率調査に怯えて過ごすか、大阪府知事・嘉祥寺晃によって「甲子園送り」にされるかも知れません!

さて今回の依頼内容の一つが「クシャミの音が大きすぎて悩んでいる女子高生」というもの。
桂二葉探偵により、依頼者さんのクシャミの音量を騒音計で測定し、さまざまなクシャミを試しながら音量を下げていこう、という内容。

さて、桂二葉探偵が使用されていた騒音測定器ですが、ここは防音のプロとして見逃す訳にはいきません。

番組で使用されていたのはサンワサプライ製のデジタル騒音計 CHE-SD1でした。

この騒音計は業務用ではありませんが、業務用の騒音計と比較しても精度が高いので、当社でも普段使いしている信頼性の高いモデルです。

しかし!
防音業務に従事する者として大変気になったポイントがあります。それは…

騒音計と依頼者さんの距離が近い!

本来、正しい測定を行うためには、音源(この場合はクシャミをする依頼者さん)から1M以上の十分な距離を取って測定を行う必要があります。
クシャミの場合は特に、口から発せられた空気が直接騒音計に当たってしまう事も考えられるので、少なくとも口の直線方向からは離して測定する事が適切だと思います。

さらに言うと、測定を行うのは依頼者さんのご自宅ではなく、できる限り吸音率が高く響きの少ない場所(音楽スタジオなど)で測定を行うべきだと思いました。
普通の部屋で測定してしまうと、部屋の響きがかなり影響してしまうため、正確な測定値は得られないと思います。
(極端な例ですが、お風呂場で同様の測定を行った場合、めちゃくちゃ音量が上がってしまいます)

今回「ジェットエンジン並みの119.6デシベル」が依頼者さんから測定されたようですが、多分「口からの空気」と「部屋の響き」が大きく影響した結果だと思います。
適切な「距離」「環境」で測定していれば、妙齢の依頼者さんのフォローも多少できたのでは…と思います。
もちろん番組的には面白いのですが!(めっちゃ笑いました)

とりあえず、ネイティブ関西人かつ、防音業務に関わる者としては…

この手の依頼はMIKI MUSIC DESIGN+にお任せ下さい!

と末筆ながらお伝えさせて頂きたいと思います!