“ユーザー組立型簡易防音室” YAMAHA DIY.M [ダイム] SBA05の実力を徹底検証。

YAMAHA Make Waves ユーザー 組立型簡易防音室 DIY.M ダイム SBA05 / OWP2A

DIY.Mの材質は?

メタリック風にも見える「DIY.M」ですが、材質をメーカーサイトでチェックするとこのような記載です。

床パネル:オレフィンシート、パーティクルボード
床以外のパネル:MDF、オレフィンシート、エステルウール

スタッフJ
スタッフJ

MDFとか何ですか?もう誰もMDデッキ使ってませんよ!

なかなか聞きなれないワードですが、それぞれの材質についてざっくり説明すると下記のようになります。
(担当者の自宅ではMDデッキ現役稼働中です!)

  • オレフィンシート … プラスチック系の樹脂を薄く加工したシート。外観色はオレフィンシートの色目。
  • パーティクルボード … 木材の小片を接着した木質ボード。建築物にも用いられる。
  • MDF … パーティクルボードよりもさらに細かい木材の小片を接着した木質ボード。建築物にも用いられる。
  • エステルウール … 化学繊維でできた吸音材。衣服にも利用されている。

どうやら材質は「木質ボード」が主体なので、メタリックに見えますが金属ではないようです。

「DIY.M」はどこにでも置けるような軽量設計にしているのがウリなので、木質ボードが採用されたのだと思いますが、セフィーネNSなどのアビテックス商品にも普通に木質ボードが使われていて、金具やビス以外の金属類は使われていません。

まとめますと「DIY.M」は防音室としてみれば「ごく当たり前のスペック」と言えますし「表面にマグネットシールは貼れない」という事が言えます。

スタッフJ
スタッフJ

だから冷蔵庫じゃないですから!ゴミ収集日とか貼ってたら実家みたいですから!

ヤマハの0.5畳タイプは15年ぶり!?

「DIY.M」と比較検討するなら、中古のアビテックスの同サイズのものが候補になると思います。
今までに販売されていたアビテックスのうちスペックの近い「0.5畳&Dr-30(D-30)」のモデルをまとめてみました。

アビテックスミニ AUKC05H
販売時期:1998年~2001年
遮音性能:D-30
当時の本体価格:¥530,000(税抜)
当時の総額:¥565,000(税抜・基本運送組立費含む)

アビテックスミニ ANUKC3005H
販売時期:2001年~2002年
遮音性能:D-30
当時の本体価格:¥530,000(税抜)
当時の総額:¥566,000(税抜・基本運送組立費含む)

ウッディミニ AWA3005H
販売時期:2002年~2006年
遮音性能:Dr-30
当時の本体価格:¥350,000(税抜)
当時の総額:¥386,000(税抜・基本運送組立費含む)

ウッディボックス AWB3005H
販売時期:2006年~2008年
遮音性能:Dr-30
当時の本体価格:¥380,000(税抜)
当時の総額:¥421,000(税抜・基本運送組立費含む)

スタッフJ
スタッフJ

「ウッディミニ」「ウッディボックス」は新品でも結構安かったんですね!

「ウッディミニ」「ウッディボックス」が販売されていた時期は、現在よりも木材や人件費のコストが安かっただけでなく景気動向も影響していたので、現在同じものを発売したらかなり高額になってしまう商品だと思います。

上記のモデルの他にセフィーネ「0.5畳&Dr-35」も出ていましたが、こちらも2008年で終売となっていました。
実に15年ぶりに「0.5畳」がリリースされた事になりますね。

スタッフJ
スタッフJ

0.5畳の防音室は結構売られてたんですね!じゃあ「DIY.M」を買うより中古で探したほうがお得かも?

残念ながら難しいです!

中古市場で「0.5畳のアビテックス」はほとんど出てきません。
当社でも過去10年間で「0.5畳」の買取は1%以下でした。
おそらく流通量が相当少ないと思われますので、もし中古で出てきても希少性ゆえ、相場より高めになるかも知れませんね。

スタッフJ
スタッフJ

エー!そうなんですね、、、

DIY.Mの重さは?どこにでも置ける?

「DIY.M」の重さは約80kgですが、どこにでも置けるのでしょうか?
答えとしては、ワンルームマンションでもアパートでも木造住宅でも、どこでも設置は可能です!

「建築基準法」をチェックしてみると。

建築基準法では

住宅の居室の場合は、1平方メートル(1M×1M)あたり約180kgまで積載できるよう設計して下さい

という事が義務付けられています。

つまり「DIY.M」を設置したいお部屋が6畳間とすれば、6畳は約9.7平方メートルなので

180kg×9.7平方メートル=約1.7トンの積載荷重

という計算になります。
つまり力士(約160kg)なら10人程度は6畳間に入ってもOKという事です。

スタッフJ
スタッフJ

ボクんちは相撲部屋じゃないですから!でも「DIY.M」は約80kgなのでけっこう余裕ですね!

ただし「DIY.M」は下記のような場所には置けませんのでご注意下さい。

DIY.Mが置けない場所
  • 畳やカーペットの上 … 本体が不安定になるため組立ができない場合があります。フローリングなど固めの床がおすすめです。
スタッフJ
スタッフJ

なるほど、フワフワしたところには置けないんですね!他にはどんな場所は要注意ですか?

DIY.Mが置けない場所
  • 築年数がかなり古い … 歩くと床がギシギシ鳴るような場合は補強が必要です。
  • 縁側 … 床の強度があまり強くない事があります。
  • 庭など屋外 … 日光や風雨に対する「耐候性」がありません。
  • ドアの前や玄関 … 地震で「DIY.M」がずれたり転倒した場合、出口が塞がれます。

上記の条件をクリアして頂ければ、ワンルームマンションや木造住宅の2階にも設置が可能です!

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